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無症候性脳梗塞(隠れ脳梗塞) |
頭部の画像検査(MRIやCT)で、 たまたま直径数ミリ程度の小さな脳梗塞が みつかる場合があります。 症状を伴わないで発症した脳梗塞なので、 無症候性脳梗塞とか隠れ脳梗塞などと呼ばれます。 高血圧や糖尿病や高脂血症などにより生じた 脳の動脈硬化性病変が根底にあると」考えられます。 無症候性脳梗塞は数個では無症状でも、 数が増えてくると、脳血管性痴呆の症状が出てきます。 また、本格的な脳梗塞が起こってくる可能性もあります。 つまり、無症候性脳梗塞は 脳血管性痴呆と本格的な脳梗塞への警報です。 従って、何らかの脳梗塞予防策が講じられます。 通常、「血液をさらさらにする」薬剤の投与と 定期的(半年-1年毎)な脳の画像検査が実施されます。 当然、血圧・血糖・血清コレステロール値などの厳重な管理も行われます。 無症候性脳梗塞の最大の原因は 高血圧や糖尿病や高脂血症などの生活習慣病ですので、 生活習慣病のコントロールの最大の目的は 脳梗塞などの合併症を防ぐことにあります。 数値上は満足できる範囲にコントロールされていても、 ひそかに隠れ脳梗塞が進行していては、 何のための治療かわかりません。 高血圧や糖尿病や高脂血症などの生活習慣病の患者さんは 定期的に脳の画像検査(MRIやCT)を受け、 本当の意味で生活習慣病が適切にコントロールされているかを 把握する必要があります。 |