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2022年4月10日更新

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脳梗塞
脳梗塞は脳の血管が詰まるために、
脳のある部分に血液が行かなくなって、
神経細胞が壊死に陥ってしまうことをいいます。

脳のどの部分の血管が詰まるかによって、
出現する症状が異なります。

片まひ、視野障害、ものが二重にみえる、
手足がしびれる、言葉が理解できない、
思ったことがしゃべれない、呂律が回らないなどです。

梗塞に陥った部分が広範囲の場合や、
意識の中枢である場合には、意識障害が起こります。

すでに壊死した神経細胞は
いかなる手段をもってしても救えませんので、
治療の主眼は壊死細胞の周辺部(病巣の周辺部)の
今にも壊死に陥りそうな神経細胞の保護と再発の防止に置かれます。

このため神経細胞を保護する薬、
血流を確保する手立て、
脳のむくみを抑えるための薬、
血液を固まりにくくする薬などが用いられます。

発症後速やかに治療が開始されれば、
壊死に陥りかかっていた細胞は機能を取り戻し、
症状はある程度のところまで回復します。

ただし、初期治療やリハビリテーションが
どのようにうまくいっても、
一度死んでしまった神経細胞が再生する
ということはありませんので、
脳梗塞が治癒して、
脳が全くもとの状態に戻るということはありえません。

このあたりに平生からの予防の重要性が
声高に叫ばれる理由があります。
脳梗塞の季節 
脳卒中の季節は何といっても冬と思われていますが、
実は、脳卒中の中でも脳の血管がつまって
脳の細胞が死んでしまう脳梗塞は
夏にも多く見受けられます。

夏には、その暑さのために、
知らない間に沢山の汗をかきます。

このため血液の濃度が濃くなって、
血管につまりやすくなります。

のどの渇きを感じる前の水分補給が必要です。

高齢の方は脳の口渇中枢が鈍感になっていて、
のどの渇きを感じにくくなっていますので、
特に注意が必要です。

食事の際、入浴の前後、睡眠の前後には、
必ずコップ1杯程度の水分を摂りましょう。

水分といっても糖分の多いジュース類は
避けるほうが賢明です。

血液が高血糖になると血液が濃くなって、
何のための水分補給か分らなくなります。

また、ビールには利尿作用があり、
飲んだ量より多い量の尿が出てしまうので、
却って、脱水が進行し、血液が濃くなります。

それゆえ、ビールも水分補給には向きません。

風邪などの感染症にかかると、
病原菌に対する防御システムが働いて、
血液が粘稠かつ固まりやすくなります。

この状態に、
発熱による脱水、臥床による血液のうっ帯が加わると、
脳梗塞を起こす危険性は相当なものとなります。

夏風邪などと馬鹿にしてはいけません。

夏は暑さのために、通常血圧が下がります。
血管という細いパイプの中を低い圧力で、ドロッとした液体を流す。
いかにもつまりそうです。

夏は、夏に限らないのですが、
水分補給に心がけて、サラッとした日々を送ってください。
風邪と脳梗塞 
風邪やインフルエンザにかかると
いくつかの理由で脳梗塞を起こしやすくなります。

1.細菌やウイルスに感染すると免疫活動が活発となり、
その結果、血液が粘稠となる。

2.発熱して発汗すると脱水に傾き、血液が粘稠になる。

3.じっとして安静にしていると血液の流れが停滞する。

4.嘔吐や下痢を主症状とする場合、
これだけで脱水となり、血液が粘稠となる。

5.発熱と脱水が重なったときに解熱剤を使用すると
血圧が著しく低下することがある。

などの理由によります。

風邪やインフルエンザに対して早く手を打つともに、
水分を十分に補給しましょう。

点滴による輸液が必要となる場合もあります。

無論、風邪やインフルエンザにかからないことが重要で、
それにはうがいと手洗いは欠かせません。

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