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慢性硬膜下血腫 |
慢性硬膜下血腫とは、 受傷時はCT/MRIで何ら異常を認められないのに、 3-4週間たつと硬膜下に血液が貯留してくる状態をいいます。 発生頻度は年間人口10万人につき1-2人といわれていますが、 70歳以上のお年寄りになると7人以上といわれます。 血腫の発生部位は前頭ー側頭ー頭頂部に多く、 片側のみならず両側にみられることがあります。 外傷の既往がみられない場合もあり、10-20%は特発性とされます。 受傷時、特に著明な症状がなかったのに、頭部外傷後3-4週間の間に 頭痛、めまい、何となく反応が鈍い、失禁、場合によっては片麻痺、言語障害等が 出現するなどの経過がみられれば、受傷時CT/MRIを撮っていたとしても、 至急再度検査を受ける必要があります。 もし、それなりの大きさの血腫が見つかれば、 即、血腫を除去する手術を受けなければなりません。 |