糖尿病の3大合併症のひとつに糖尿病性neuropathyがある。
腎症、網膜症に比べて早期に出現する。
四肢のしびれ感、自発痛などの感覚障害が主、
最も高頻度のneuropathyのひとつ。
neuronの代謝異常や神経を栄養する血管の障害などが原因。
概要 |
既往歴に通常5-10年以上の糖尿病
両側対称の手袋靴下型の感覚障害(しびれ感、自発痛、感覚低下)
音叉検査:両側内果振動覚の低下
腱反射(アキレス腱反射)低下
進行すると:起立性低血圧、排尿障害、勃起障害
消化器症状(蠕動運動低下による便秘や下痢)がみられる。
眼球運動障害:複視、眼球の偏位、眼瞼下垂
手根管症候群、肘部管症候群
近位筋の筋委縮と筋力低下(糖尿病性筋委縮症)
治療:即効性の治療はない。
血糖コントロール
疼痛管理:NSAIDs
三環系抗うつ剤
ブレガバリン、デュロキセチン
ミキシレチン、カルマゼピン
代謝改善:アルドース還元酵素阻害薬、VB12 |
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