◆高次脳機能障害とは |
高次脳機能障害とは、言語、行為、認知、記憶、注意、判断など、
主として連合野皮質によって営まれる機能のことである。
医学的に定義される高次機能障害とは、
脳血管障害や変性疾患、頭部外傷などにより、
失語、失行、失認、記憶、障害、注意障害をきたしている状態をいう。
一方、厚生労働省の行政的な定義では、
記憶障害、注意障害、遂行機能障害、社会的行動障害を
高次機能障害としている。 |
◆特徴 |
高次機能障害の特徴として
身体障害が軽症であることが多く、外見的に障害が目立ちにくい。
患者本人も障害を認識できないことがある。
障害は入院中よりも日常生活で出現しやすく、医療関係者に見落とされやすい。
原因として:脳梗塞、脳出血、変性疾患、頭部外傷、クモ膜下出血、脳腫瘍が多い。
原疾患の頻度は考慮していない。 |
◆障害の種類 |
認知症
失語症
半側空間無視
記憶障害
注意障害
失行症
遂行機能障害
半側身体失認
社会的行動障害
失認症:半側空間無視と半側身体失認を除く |
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