脊髄小脳変性症に属する。
パーキンソニズムを初発症状とし、
進行するにつれ小脳症状、自律神経症状なども出現する。
線条体(特に被殻)、黒質に高度な変性がみられることから、
従来は黒質変性症(SND)と呼ばれていたが、
現在では多系統萎縮症(MSA)のうち
parkinsonismを主症状とする型(MSA-P)と考えられている。
◆概要 |
好発:中高年以降(家族内発症なし)、
無動、筋強剛、小刻み歩行などで発症
安静時振戦や症状の左右差は稀。
MRIで被殻の左右差がみられる。
MRIT2強調画像やflair画像で被殻外側に線状の高信号域
頭部CT・MRIで小脳、脳幹の萎縮もみられる。
進行するにつれ、小脳症状、自律神経症状、錐体路症状、錐体路徴候なども出現する。
筋強剛が強く出現すると小脳症状が分かりにくくなる。 |
◆治療 |
1.parkinsonism:L-DOPA
あまり効かない、初期には反応する。
2.小脳症状:TRH製剤、TRH誘導剤
(ブロチレリン酒石酸塩、タルチレリン)
3.自律神経症状:ドロキシドパ、ミドドリン(起立性低血圧)
α遮断薬(排尿障害)
4.リハビリテーション |
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