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2022年10月31日更新

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MSA-P線条体黒質変性症(SND)
脊髄小脳変性症に属する。

パーキンソニズムを初発症状とし、
進行するにつれ小脳症状、自律神経症状なども出現する。

線条体(特に被殻)、黒質に高度な変性がみられることから、
従来は黒質変性症(SND)と呼ばれていたが、

現在では多系統萎縮症(MSA)のうち
parkinsonismを主症状とする型(MSA-P)と考えられている。

 ◆概要
好発:中高年以降(家族内発症なし)、

無動、筋強剛、小刻み歩行などで発症

安静時振戦や症状の左右差は稀。

MRIで被殻の左右差がみられる。

MRIT2強調画像やflair画像で被殻外側に線状の高信号域

頭部CT・MRIで小脳、脳幹の萎縮もみられる。

進行するにつれ、小脳症状、自律神経症状、錐体路症状、錐体路徴候なども出現する。

筋強剛が強く出現すると小脳症状が分かりにくくなる。

 ◆治療
1.parkinsonism:L-DOPA

あまり効かない、初期には反応する。

2.小脳症状:TRH製剤、TRH誘導剤
(ブロチレリン酒石酸塩、タルチレリン)

3.自律神経症状:ドロキシドパ、ミドドリン(起立性低血圧)
            α遮断薬(排尿障害)

4.リハビリテーション

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