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パーキンソン病
黒質の細胞が変性することにより、ドパミン産生が低下し、
スムーズに身体を動かせなくなる変性疾患。

運動障害だけでなく、多数の非運動障害を伴い、
病理学的所見も末梢の自律神経から大脳皮質まで広範に及ぶ。

1817年6例のパーキンソン症状を有する患者さんを詳細に記載した
小冊子(An Essay on Shaking Palsy)を発表した。

振戦(安静時振戦)、無動(動作緩慢)、筋強剛(固縮)、姿勢保持障害(突進現象)の四大症状

◆初発症状:運動症状
パーキンソン病の患者は、最初に症状が出てから1年以内に医師を受診する。

症状が軽い初期には、ふるえがはっきりしないために異常はないとよくいわれる。

診断がつくまでに2年かかるといわれている。

発症年齢は55歳から70歳までが多く、20歳の患者もいる。

約半数の人が振戦で発症する。

右手ないしは左手に限局する安静時振戦は、パーキンソン病を疑わせる。

振戦は一側の上肢に始まることが多いが、一側の下肢の振戦で始まることもある。

パーキンソン病の振戦は出たり引っ込んだりする。

上肢の振戦は歩行時に最も出やすい。

座っていて上肢を動かしたり、上肢を、上肢を前方挙上したりすると、
振戦は減弱消失する。

まれに、ある姿勢をとると平均10秒ぐらいおいて振戦が増強する場合がある。
(re-emergent tremor)

これがあるとパーキンソン病の疑いが濃い。

振戦が見られないとき、母指と示指の指タップと手の回内回外運動での左右差をみる。

経過中、振戦は70-80%の人に認められる。




書字が徐々に小さくなることがある(小字症)。

約20%ぐらいの患者は振戦ではなくて、上肢の動作緩慢で発症する。

残りの30%は歩行障害で発症する。

つま先から足を出すすり足歩行になっているかもしれない。

このあと、姿勢と後方突進をみる。
姿勢は前傾でも、後方突進はまだ出ていないことがある。





動作緩慢、文字が徐々に小さくなる。

表情の変化が乏しくなる(仮面様顔貌)

受動運動に対し、関節の歯車様または鉛管様の抵抗が認められる。

前傾姿勢となり、転倒しやすくなる。

歩こうとすると足がすくむ。歩幅狭くなる。
歩き出すと前のめりになり、止まらなくなる。
(無動ならびに姿勢保持障害)

 ◆初発症状:非運動症状
便秘と嗅覚低下は大抵運動症状の発症前から見られる。

いつごろからと聞いてもはっきりとこたえられないことがある。

便秘は排便が2日に1回より少なくなった時が基準である。

嗅覚は、男性の場合は、コーヒーやたばこの臭いがわかるかどうかをを聞く。
女性の場合は、ご飯や煮つけの料理の臭い、香水の香りなどを聞く。



レム睡眠行動異常の有無は、夜中に悪夢にうなされることはないか、
大声を上げることはないか、手足を動かすことはないか、
BEDから落ちることはないかなどを配偶者から聞く。

本人はこれらを意識していない。
時に配偶者を殴ったり、蹴っ飛ばしたりしてケガを負わすことがある。

レム睡眠行動異常は、運動症状に先行して見られることが多いが、
運動症状が出たあとでみられることがある。

次いで、入眠困難の有無、中途覚醒の有無、夜間の排尿回数などを聞き、
症状に合わせた適切な治療を行う。

 薬物性パーキンソニズム
薬物性パーキンソニズムの原因となる薬物服用の有無を調べることも重要である。

胃腸薬、抗不安薬、抗うつ薬などである。

薬物性パーキンソニズムの場合、左右差はあまりなく、動作緩慢、すり足歩行が目立ち、
固縮は軽度、振戦もひどくない。ないこともある。
ときに
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